山梨県の石和温泉へ、療養の旅に行ってきました。
本当は3人旅の予定だったのに、1人体調不良で行けず、K子と二人で温泉だけが目的の老夫婦旅行になってしまった。
車をレンタルすると高いので電車の旅。
中央線でひたすら西へ西へ。
高尾だか大月だかで中央線が、良い感じの青い田舎風電車に
化けます。
向かい合わせの座席で車両にトイレも付いている。ほえー。
それより何より、高尾辺りから電車のドアを手動で開閉するということにビックリした。
中央線なのに!降りたい人乗りたい人が勝手に自分でドアを開け閉めしている!!何それ!!おばあさんもシレッとした顔でドアを開け閉めしている!
と興奮していると、栃木出身のK子に「これだから都会っ子は。こんなの当たり前だよ。フフンあたしなんて高校の時毎日電車のドア開け閉めしてたからね。」とたしなめられた。かっこいいー。
確かに真冬の夜は井の頭線だって毎回開ける必要ないよな。
田舎の電車の常識を知り、ひとつ利口になりました。
ちなみに石和温泉に着いて看板を見るまで
いしわ温泉だと思っていました。いさわ温泉なのね。利口になりました。
全部各駅の鈍行で3時間!
しゃべくっていたらあっという間に石和温泉に着きました。
駅前に足湯場があり、水虫の人がいないか探りの目線を送っているとK子が「ワイナリーに行こう」と言いだした。
ワイナリーという言い方と響きが川島なお美風だったので、おしゃれぶりやがってこのチビがと思いつつもワイナリーへ。
時間が夕方だったからか?工場のラインは停止していた。残念ー。
工場見学好きなのにな。
仕方ないから売店の方へ行くとなんと
試飲し放題!!素晴らしい!
夢中で呑みまわりました。
すきっ腹にワインをぐいぐい呑んだのでK子の目は若干すわりだしていた。
試飲で一番気に入ったワインを購入し、地下の貯蔵庫見学へ。
このルネッサンスな銅像は、ブドウで陰部を隠しているってことですかね。ブドウパンツ?どうせなら乳にもブドウをあてがえばいいのに。
地下貯蔵庫はひんやりと冷たく、閉塞感があり、
アウシュビッツ収容所のようだった。
タルが並ぶとワイナリーらしい。
お客さんの誕生年のワインなども飲めるらしい。
コンビニでチーズも買って、宿へ。
広い部屋に興奮する我々。
景色もキレイ!1ドルの夜景。
さっそく温泉につかり、戻ると夕飯が用意されていた。
豪華~。
温泉も料理も良かったけど、仲居のおばちゃんが、どうやら我々が子供に見えたのか対応が完全にナメきっていて、
あとでご飯を持ってくると言ってたくせに持って来なくて、
「あれ?あたしご飯持ってきて無いじゃん!ありゃーごめんなさい!なんだかもうねーいそがしくってねー。忘れてたわ。なんて良い訳なんて通用しないわよねー。忘れたのがあなたたちで良かったわ。ごめんなさいねホントね。」
とペチャクチャよく動く口で失礼な言葉を織り交ぜながら高速謝りをされて
二人で何も言えなくなってしまった。
行き場のない気持ちは先ほどワイナリーで買ったワインが
癒してくれました。
夜中になってからまた温泉に行き、誰もいない温泉で泳ぎはしゃいだ。
朝起きてからも温泉に入って、満喫しまくりました。
朝ごはんも豪華
いただきます。
例のクレイジーな仲居のおばちゃんに、駅の方にほうとうを食べられるお店はあるか?と聞いたら即答で「この辺にはないわねぇー。普通にお蕎麦屋さんに行けばあるんじゃないのー?」と言われた。
残念だねと言いながらK子が携帯で検索してみると、普通に駅の近くにほうとう屋があった。
あのオバハンめ・・。
検索で見つけた、山梨市駅前にあるほうとう屋さんへ行った。
「のんきばぁ~ば」という名前なので、
藁ぶき屋根のお家で、あたたかいおばあちゃんがほうとうを持ってニコニコ出てきてくれるのを想像して行ったのだが、
看板には「居酒屋、のんきばぁ~ば」と出ている。
居酒屋・・・?
一抹の不安を覚えながら店へ入ると、案の定というべきか
派手な化粧のスナックのママみたいなオバチャンが、クマのプーさんのエプロンをつけてけだるくカウンターにもたれ、タバコの煙を吐きながらあのスナックママ特有の酒タバコで焼けたしゃがれ声で「い゛らっしゃ~い゛」と迎えてくれた。
本物のママだ・・・そのたたずまいに圧倒されていた。
店の中にはやたらと写真が貼り付けてあってガチャガチャしている・・知らない演歌歌手のポスターにサインがある・・
メニューの紙には何故かウザいギャル文字が・・・
でも「話題のお店、大好評だヨン」って書いてあるし・・
大丈夫かなぁと思っていると、ばぁ~ば(どう見てもママ)がしゃがれた声で
「あ゛いよ~おまたせ」
と持ってきた
うまそ~!!
うん
うん
うまーーい♪
ほうとう大好きなので大満足。
ばぁ~ば(ママ)とおしゃべりして、のんきばぁ~ばボールペンなる物もいただいてしまった。
ばぁ~ばは、「うちは口コミ命だから、そのボールペンは宣伝費だよ~」とおっしゃっていた。
山梨市へお越しの際は、山梨市駅前のんきばぁ~ばでほうとうを食べよう。
帰りの電車で、初めての電車のドア開けに挑戦しました。
ニタニタ
体調不良で来れなかったY路に会いに行き
Y路の彼も呼んで、夜中までダラダラ語り明かした。
ドリンクバーで何時間もねばったの、何年ぶりだろ。
もう少しで年越しだー。
昔はカウントダウンライブ行ったり、明治神宮で年越したり、多摩川で初日の出見たり色々動いたけど、
もう十分というか懲りたというか
家でゆっくり酒呑むのが一番じゃわ。
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